「エコ&オシャレ」がビジネスキーワードに
年々普及しているらしく、話題となっている。もちろん環境に配慮したエコロジカルなライフスタイルを実現、広めていくことを目的とした環境省による環境月間及び環境の日等の広報・啓蒙活動によるムーブメントの一つでもある。
レジ袋有料化に踏み切ったスーパーも数多く現れてきており、生活者レベルでは袋1枚あたり5円ぐらいの負担に対しての批判よりか、エコロジカルな時代の認識をもつことがスマートだと、とらえる生活者が多くなってきていることがエコバッグの普及に弾みをつけているようだ。
海外ではセレブリティーがプレミアムカーではなくハイブリッドカーに乗って公の場に現れたり、ロハスな私生活を実践しているなど、エコに取り組んでいることも影響していることから、エコはスマートでオシャレという認識が生活者のあいだに浸透し始めている。
従来の環境保護やエコロジーの実践には、大上段に構えたり、ストイックになったりする必要があったり、強いられた面も少なくなかった。しかし最近のロハスというエコロジカルなライフスタイルはそれらを強いることなく、気軽でおしゃれな地球にやさしい生活の一歩を踏み出せる感覚が強いようだ。
そう言った時代背景のなか、前述のエコバックの話題に話しをもどすと、最近は様々なアパレルブランドやセレクトショップ、ライフスタイルショップブランドが参入しているらしい。コンパクトに折り畳め、洗練されたデザイン。ファッショナブルな装いでも違和感なく持てるおしゃれ感のある"お買物バッグ"が百貨店や専門店の売場を飾る。素材&デザインも多種多様。価格も比較的手頃で、デザインTシャツ感覚で楽しい。
近い過去では、高級食品スーパーや百貨店などで販売されたオリジナルなショッピングバッグを持つことに、少しばかりのステータスを感じられることから、人気を集めた時代もあった。京都に一店舗しかない汎布製バッグ店の布バッグもブランドステータスを失わず人気を集めている。こうした流れは昔から愛着ブランドがエコロジーをリードする状況があったと言うことだ。
思い出してみれば、日本には古来より「ふろしき」というモバイル性に非常にすぐれた”究極のエコバッグ”があった。夏ならスイカのような球体もお中元贈答用の箱物・瓶物等も形体を選ばず包んで持ち運べる、ずば抜けた機能性も持ち合わせている。このシンプルな正方形の布片にも様々なデザイン柄があり、きわめてファッショナブルだといえよう。ただ、現代の持ち手側とのファッションコーディネイト感に難点がある。環境保護から見直されたお買物バッグといえどもオシャレなセンスが求められている時代である。
「エコ&オシャレ」がビジネスのキーワードとなる日がついにきた。 |