料理は一人暮らしのスキル。楽しく「節約ランチ」
職場近くに外食店が比較的充実している都心部のOL達のなかにも手づくり弁当派が意外に多いようだ。ある食品メーカーが2年ほど前、首都圏に住む一人暮らしの20〜30代の女性会社員を対象に行った食生活に関するアンケート調査によると、平日の昼食に「手づくり弁当を持参する(ことがある)」と答えた手づくり派は38.4%に上ったそうだ。また「お弁当やお惣菜を買う」の中食派が最も多く63.2%、「レストラン(36.8%)やファーストフード店(24.8%)等で食べる」の外食派は意外に少ない結果となった。
OLが昼食で自慢できるできることは「安くあげること」と「サラダや野菜類を多くとれる」がそれぞれ40ポイント以上、と手づくり弁当や中食で健康に気を配りながら、堅実に節約する傾向にあるようだ。
また「安くあげる」を自慢とするだけに、昼食にかける平均費用は手づくりのとき270円、弁当購入のとき496円、外食のとき793円とそれぞれに節約ぶりが数字にあらわれた。厳しい時代のたくましいOL一人暮らしのやりくり術がうかがえる。
時代背景もあってか最近では、スーパーキャリア派遣レディを主人公にしたドラマもあらわれ、番組中、派遣による派遣のための「ハケン弁当」の企画なるも登場。また数年前から大流行となっている主婦の「キャラ弁」や「アート弁当」(※1)なるものまで、日々の家族への手づくりお弁当芸術?を画像でネット公開しているブログも多く出現。本来は作る人や食べる人だけしか知る由のない弁当の中身にまつわる話題も豊富である。
先の調査のなかでも、彼女たちの「料理」に対する意識は、男女を問わず必要なことで、「料理できること」は一人暮らしの一番のスキルと考え、節約に励み、栄養バランスを考え、手早く、手づくりを心がけるなど、食費を上手に「やりくりしながら、一人暮らしの食生活のを楽しんでいる人たちの割合も高く、将来、彼女たちがお母さんになった時、「食育」という「食」を通じての体験や伝承教育にもよい経験となり、好ましく感じられます。
ネットモールのお弁当箱ジャンル売れ筋ランキングで子供用の1位に「おにぎりケース」、大人用の2位に「おにぎりボックス」という名称で似たような三角おむすび型のおにぎりが型くずれしない二段弁当がランクインしていた。上段の三角部には三角形に握ったおにぎりを2個程いれられ、下段には、おかずをちょこっとだけ。といった忙しい朝でもあっという間にかわいいおにぎり弁当が完成するといったもの。手間無し、節約派のOLには見た目の可愛さも大きなポイントです。
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キャラ弁(キャラクター弁当の略称)・アート弁当:ご飯やおかずを使ってマンガのキャラクターの絵や彫刻を表現しているお弁当。 |
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